かなりいまさらですが、
文章が見つかったので今後のためにアップしておきます。
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2005 Platu World Gold Cupレポート
IHIヨット部蓬田
去る9月26日から10月1日まで、イタリアのサルデーニャ島のポルトロトンドにてPlatu 2005 World Gold Cupが開催されました。サルデーニャとヨットレースを120%以上満喫してきました。最高の経験ができました。サポートしていただきました皆様には心よりお礼申し上げます。以下にレースの模様等についてご報告いたします。
InternationalPlatu25 Class Associationの活動状況について
Platu25は、ヨーロッパでは、イタリアを中心として数百艇規模で普及しており、今回のレースでも、サルデーニャ島という離島で実施されたにもかかわらず、76艇が参加するという盛況であり、そのフリート活動が盛り上がっています。国際セーリング連盟の公認クラスとして登録しようしており、今後の活動状況が注目されます。
ヨーロッパでは、過去、イタリア、ドイツにおいてヨーロッパ選手権が実施されていました。今回上記の動きに合わせ、公認クラス化への第一歩として、世界選手権を実施することとなり、日本からも2チームが参加することとなりました。ヨーロッパ以外では、ブラジルからも参加しており、3大陸13ヵ国76艇の参加となり、Audiがメインスポンサーにつき、大いに盛り上がった大会となりました。
スケジュールは、9月26日から10月1日までで、9月26日、27日は、エントリー受付、セール計測、体重測定等。28から1日までの4日間がレースで、一日最大3レース実施されるというものでした。参加者のなかには、オリンピックメダリストや、アメリカズカップセーラーも参加していたほか、メインスポンサーのAudiセーリングチームなどもみられ、このような人たちと一緒にセーリングできてしまうのがPlatu25のすばらしいところであり、また、これらの世界レベルのセーラーも注目しているクラスであるといえます。
レース開催場所について
レースが実施されたのは、イタリアの長靴のひざの左(西)にあるイタリア第2の大きさのサルデーニャ島で、気候は、大西洋やアフリカ、アルプスを越えて吹く風の影響が強く、地中海性気候で、冬は温暖で夏は暑い。年間大半は晴天、残り約60日程度が雨が降るそうで、雨は冬に集中するそうです。
レースが実施された場所はサルディニア島の北東部のイタリア人にも人気で、世界中のお金持ちがリゾートに訪れるCOSTA SMERALDA(エメラルド海岸)の一角に位置するPorto Rotondo(ポルトロトンド)という町。白い壁とオレンジの屋根の建物がならぶ美しい町並みで、ヨットハーバーの周りに町ができているような場所。Farr40選手権や、470イタリア選手権などが実施されるレース場所として申し分のない場所でした。
Yacht Club Costa Esmeraldaを擁するPorto Cervo(ポルトチェルボ)も車で30分ほどで、レースに参加しなくてもリゾートを満喫できる場所です。
チャーター艇について
イタリアをはじめとしたヨーロッパ諸国では、Platu25は、Beneteau25として普及しており、今回レースが実施されたサルデーニャ島のPorto Rotondo(ポルトロトンド)から船で15分程のPortisco(ポルティスコ)にて4艇のチャーター艇が用意され、日本2チーム、ブラジル1チーム、イタリア1チームがチャーター艇を借りていました。
しかしながら各艇ともチャーター艇の整備には苦労していたようです。
チャーター艇は普段は、クルーズやスクール用などに使われているようで、レースを念頭とした状態にはなっていませんでした。ライフラインにカバーがないのは当たり前。シート、ブロック、ハリヤード類は大半を日本から持っていったものと交換。一番はなんといっても船底。船齢は2年程度と新しかったが、船底塗料がぶ厚く塗られふじつぼ多数。また、キールの形状は、あきらかに左右非対称。船をはしらせると、キールから振動が発生するという状況。サイドステイのアジャストは回らない。フットベルトがない。その他細かい事は諸々。ISLAYチームが使った艇は、ラダー自体にガタがあるというありさま。ヨーロッパのチームは、トレーラーで自艇を持ち込み、ピカピカのハル、完全にシェイプされたキールと万全の体制で臨んでおり、やはりレースで勝つにはしっかり整備された自分の艇を持ち込むのは最低限必要のようです。コストはかかりますが、来年には是非とも自艇を持ち込んでレースに参加することで計画しています。
レースの雰囲気について
レースはオリンピックセーラーや、アメリカズカップセーラーも参加し、また各艇とも高いレベルのセーラーが参加しており、非常にエキサイティングで迫力があります。また、ワンデザインということで、レース中の差も少なく、息の抜けない展開となります。上位艇のマーク回航、スピンランはみとれてしまうほど美しかったです。詳細は後述のレースの模様をごらんください。
レース中には、荒天もあり、その際には、新しいジャケット、サロペットは非常に役にたちました。あれだけ波をかぶったのに、中は濡れずにしかも蒸れていないというのは、技術の進歩を実感しました。
サングラスもサルディニアの強い日差しには必須のアイテムでまた、日差しに応じてレンズの色を変更できるのも重宝いたしました。足元を固めるTop Siderのシューズもしっかりデッキをホールドし、クルーワークを支えていました。また、ジャケット、サロペット、サングラス、シューズと上から下まで統一されたユニフォームはチームウェアとしても万全で上下を完全にそろえているチームは多くはありませんでした。
このクラスの特徴として、クラス自体がヨーロッパでも新しいクラスで、変な伝統やこだわりもなく、これから広めていこうという雰囲気にあふれており、運営の皆さんのみならず、選手も非常にフレンドリーな雰囲気にあふれていました。国際大会にいくと、アジアのチームはなんとなく疎外感がある事が多いようですが、まったくそのような事は感じず、トレーラーや、吊り上げ用のスリングなどいやな顔もまったくせずに気持ちよく貸してくれました。また、パーティーでは日本の活動状況をよく聞かれ、彼らとしても日本について興味があるようです。International Platu25 AssociationのGold Cupのサイトには、日本チームオーナーと、イタリアクラス協会のPresident のEdoard(エドアルド)さんとの写真も掲載されており、日本チームの注目度は高かったです。
また各チームで実施してるパーティーにも呼ばれて遊びに行き親交を深めることができた。パーティでは、チームTシャツの交換を実施。このTシャツにロゴを入れればレース中のみならず、この様な場面でも宣伝となります。
また、セーラー同士の会話でもどこのチームはどの会社がスポンサーしているといったことが話題になっていたし、ほとんどの艇がセールや船体に企業のスポンサーをつけており、艇名を企業名としている船もあり、スポンサードすることが企業のイメージ、ステータスに寄与するものと実感しました。
今後の課題
今回の遠征の最大の問題はやはりチャーター艇と、クルー各自にかかる金銭的負担。
チャーター艇の模様は先に述べたとおりであるが、ちゃんと整備された自艇であれば、さらに上位を目指すことができたのはいうまでもない。この点は返す返すも残念であった。また、今回培った人脈、ノウハウを活用すれば、来年以降は無駄なく計画どおりに動くことができることと思われます。
また、結局撮影艇の貸し出し、チャーター艇の整備等予想以上に費用のかかった物もあり、一人あたり50万円ほどの出費となった。この金額を毎年負担するのは、普通のサラリーマンにはなかなか難しい金額です。またこの他にセールの整備等にも100万規模の費用がかかっており、この負担をいかに軽減するのかが、次回以降のレース参加の大きな課題です。
以上
(別紙)
遠征の模様
10/23(金)にCONCORDの第1陣が出発。飛行機で12時間弱でローマもしくはミラノに入り、そこから国内線、サルデーニャ島のオルビ空港にいきなりヨットのでかでかとした写真を発見。前の週にTP52の選手権をポルトロトンドで実施していたそうで、やはりヨットに対する地元の注目は高いようです。空港でレンタカーを借りて車で30分程度のポルトロトンドに10/23に到着。泊まった所は、La Residenzaという貸し別荘風のところで、ヨットハーバーからも400メートルくらいという至極便利な立地。
チャーター艇は、ポルトロトンドの対岸にあるポルティスコのYachting In Sardinia社にて、420の世界王者だったFrancescoさんより船を受け取る。
ISLAYチームは、23日に船を見て、陸置きの艇を借りてそこからひたすらペーパーにて船底磨き。その日の晩には船を浮かべて翌日からぎ装のセット開始。CONCORDチームは、海置きの艇を借りたので、ちゃんと船底みがきはできず、25日早朝に潜って船底磨き、ぎ装品チェック、取替え、マストチューニング。ISLAYに一日遅れて練習にはいりました。
各国の艇が練習をしている中で走り合わせるが、なかなかスピードがついていけない。船底磨き等まだ船の整備に時間がかかる状況でした。
クレーンにて上架の後ふじつぼを落として、船底の状態を整備。スポンサーロゴの貼り付け。各国のチームが作業を見守る。船体は非常に目立ち、レース海面でもスポンサーロゴを見つけるのが、艇を見分ける手助けとなりました。
練習では、徐々にボートスピードもついてきている感じです。この日は各国の艇が練習を切り上げる中、遅くまで練習を実施して明日のレース本番に臨みました。
この日はヨットクラブに隣接された大きなテントの中でOpenning Ceremonyがあり、各艇との親睦を深めることができました。
大会初日
ついにレース初日。今日からいよいよ戦闘モードにはいる。
CONCORDチームは出艇直前までトラブル。ヘルムスマンとメイントリマー用にフットベルトがないと、ライフラインをまっすぐにたるみなくしなくてはならないとの事。これができないと、クルーのハイクアウトに影響がでるし、メントリとヘルムもハイクアウトできない羽目になり影響が大きい。チャーター艇にはフットベルトがなく、急遽大会本部近くに来ていたHARKENのバンの所にいって、タッピングビス等を調達。
即席でベルトを作成。チャーター艇には最後まで苦労させられる。しかし、こういうサポート体制が整っているところもさすがWorldだ。
トラブルをなんとか乗り越えて、気づいてみれば一番乗りの勢いで海面に到着。レース海面でもちゃんとフットベルトがついているかどうかをJury艇がチェックに。親指を突き上げてのGoodのサイン。ほっとする。
コースは基本的には上下、艇が多いため、上マークはヒッチマークあり。下マークは、2つのマークがゲートとなっており間を通ればどちらのマークを回ってもよいというもの。フィニッシュは、別の下マークをかわしてから本部船と本部船の上側に設置されたマークとの間にフィニッシュラインが設置される。
レースコースは、図参照。
出航直後のCONCORDチームはレース前のクルーワークの確認中、チャーター艇はすこしスピードがでると、キールから振動が発生している状況。艇速にはあきらかにマイナス要因。ラッキーだったのは、その振動に誘われたのか、イルカの群れがCONCORDの目の前にまで遊びに来てくれた。午前中は超微風だったため、約2時間遅れのスタート予告信号。にわかに緊張感が走る。
76艇のプラトーがラインナップする姿は、かなり圧巻。あたりまえだが、有利なサイドに多くの艇が集まり、ちょっと油断するとすぐに3列目のスタートに。スタート直前に船の切れ目を捜して上側に行くのは至難の業だ。あまりに船が多くサポートボートから日本艇を確認することすら困難。第一レースから各艇ともしのぎを削っている。J24との合同レースを日本で実施しある程度のフリートのスタートの練習はした
が、世界選手権というプレッシャーもあり、迫力が違う。バウからラインをみると、各艇一直線に並んでいる。バウナンバーだけがずらりと並んでいる姿はただ圧巻。スタート直後はあまり風が入ってなかったが、徐々に上がってきた。2レース目には完全にフルハイクの状況となり必死にハイクアウト。目の前のブローと波を見ているので精一杯。ハイクアウトのしすぎでライフラインがあたる腹のあたりが痛くなったがレース終了まで気合のハイクアウト。一日最大3レース実施だが、本日は風待ちをしたこともあり、2レースで終了。
複雑なコースや慣れない海面のコンディションに、チャーター艇のスピードビルドの難しさとはじめこそ戸惑ったが、こんなにも多くの、そしてレベルの高いフリートでレースができてとても幸せだ。
肝心な結果はというとCONCORDは1レース目44位、2レース目は59位ISLAYは48位、74位。引き続き、上を目指してがんばります。
この日はテンダーを借りて控えのクルーたちも海上でサポート&応援。日本のサポートチームのおかげで心強くレースをすることができた。
レース2日目。
アベレージ26ノット。ついにサルディニアの本性が現れたといった感のドン吹き。海面が風に煽られ白い波がそこかしこで立ってる。ハーバーから既にビュービューと風の音が耳に届き緊張感が高まる。今日がレース初日というクルー2名は緊張のあまり喉がカラカラ。緊張をほぐすためにガムを一粒。しばし待機していると、出艇する船が現れ始め待機している船のクルーが慌しく動き始めます。皆強風を予想し今までのTシャツの上にジャケットを着はじめる。いよいよ2日目のレースの始まりだ。
CONCORDもエンジンを掛けレースモードに突入。出航から予断を許さない状況。港を出てみると「ドーン」という感じで突発的に強い風が容赦なく艇を襲い、思わずいやなシナリオが頭をよぎる。そんなシナリオをかき消すべく「やるしかない」と腹をくくりシートを握りなおす。
クルーそれぞれ緊張していることは否めなかったが、この強い風を「Rotondo降ろし」と呼んで敢えて軽く流す。こういう緊迫した中ではやっぱりジョークは重要だ。
レース海面に無事到着。さすがにこの強風下、昨日の湾外ではレースは行わず幾分穏やかな湾内でレースを行うようだ。そうはいっても十分風は強く、日本ではノーレースになる可能性が十分高い程の吹きっぷり。そんなことを思っているのも束の間、スタートを予告するフラッグが強い風を受けてよろよろと頼りなく上がる。いよいよスタート。クルー全員一斉に船を走らせるべく慌しく動き出す。
「2分40秒前!」「タイムコールはもっと大きく!」「上せ!」「ストップ!」「ここじゃスタートできないよ!」「早くメインを引けよ!」「何やってんだよ!」怒号に近い声が幾度となく交わされ正に戦場状態。観覧艇からはまずこんな状況を想像できないだろう。びっしりと並んだヨットの間を縫うようにすり抜け何とかスタート。このスタート後スピンを上げた各艇は、いたるところでブローチング。ISLAYは、ブローチングしてスピンポールが真っ二つ。CONCORDは安全策をとりジブにて走る。
レース中には様々なエピソードがあったことは言うまでもない。
2レース行い結果CONCORDは52位、55位 ISLAYは67位、DNF
クルーワークしては反省すべき点が多々あり、なんとも悔しいばかり。しかし体に残った疲労が心地よく着艇後のビールの旨さといったら最高だった。この1杯があるからやっぱりヨットはやめられません。この日は、Audiディナーということで、パーティー会場では、当日のレースの模様が上映された。各国のチームとも懇親を深め楽しい夜であった。
レース3日目。
朝から冷たい雨が降りどんよりと曇った空が広がるなんとも不穏な雰囲気立ち込める朝である。早朝は昨日を想起させる強い風が入り、海は荒れ気味。しかもハーバーに着くと冷たい雨が。何でもあるのがPorto Rotondoといったところか。クラブハウスで雨をしのぎしばし体力温存。クルー全員で天気図を見つつ作戦会議。そうこうしている間に雲間から暖かい日差しが入り、風も穏やかに。内心「勝機あり」と気合を入れる。
地元の新聞をみると、レースの模様が記事になっているしTV局のバンも時々みかける。やはり注目させているレースだ。
1レース目(スタート延期!)
天候が不安定なため、運営側も慎重に湾内に短めのコースを設定。上マークはすぐ近く、しかも上(本部船)有利のスタートライン。本部船の周りには、先を争って上一を狙う船が団子状態。本部艇側ではものすごい牽制の声と、船のぶつかる音が聞こえてた。20艇近くの上一を狙った船が本部艇に張り付き止まってしまっていた。ゼネリコなのか?結果としてこのスタートは延期。直後に風も止み、本部船が風を求めてさらに沖に移動し始めた。
30分ほど軽風の中、昨日の疲れをほぐしながら、新しいレース海面へ、76の艇団が移動日差しも穏やかで水着になって昼寝して移動している艇も。。。
1レース目
新しいレース海面到着後、まもなく海からの風が吹いてきた。スタートはサドンデス(フライング即失格)が適用される中慎重に下(アウター)有利の下の3分の1ぐらいでスタートする。混戦の中で他船団を交わしながら、上マークへ。海からの安定した風の中、左のブローと風の振れをとりながら、上マークへ。1上は昨日と同じぐらいの順位(3分の2ぐらいの位置)。
上マークでは、ブラックフラッグと怪しいホーンが聞こえてくる、どうやらサドンデスでスタート失格になった船が告げられている様子。約10艇の船が失格になっていた。自艇のバウナンバーが掲示されていないことを確認し、気を引き締めてレースを継続。結局この順位をキープし無事フィニッシュ。
2レース目
ゼネリコの続く中、今回もサドンデスルール適用。CONCORDは一列目からフレッシュウィンドをつかみ好スタート!スタートもだんだんと良くなってきている。他の船が、艇団のバッドウィンドで苦しんでいる中、隣の船がどんどん遅れていく。接戦の中でも真ん中ぐらい。昨日シングルを取っていたTNTチーム、イタリアチーム、FREXIチームも、すぐ上を走っている。艇速も非常に安定して、上り角度もよい、サ
ルディニアに来てこれまでのレースで最も良い走りをしている。同じ高さの他の船と並んだときも、まったく負けていない、むしろ中堅の船をどんどん抜いているほどの、ベストスピードをキープ。「グッドスピード!」1上は30位台で回航、サドンデス適用の失格艇も15艇近くも!これまでと違い、たくさんの船がCONCORDを追いかけている。下りでは負けられない。
ポールセット!スピンアップ!ガイ&スピントリム!下りのタクティクスが非常に重要な中で、順位をキープ。スピンもマンポールでどのチームよりぎりぎりまでトリムし、スピンダウンも上出来。バウチームのチームワークもいい。
ところが、2上の風の様子がおかしい。他艇の引き波なのか、風が息をしているのか、チャッピーな波に叩かれ、他艇がフルパワーでハイクアウトしているのに、なぜかパワーが無い。乗艇位置、メイン、ヘルム、試行錯誤するもスピードがもどらない。ここで、順位を落とす。2上ではロシアチームにも追いつかれしまい、そのままインコースをとおり、最終フィニッシュレグへ。
クライマックスはここから、今回のフィニッシュレグはアビームでのフィニッシュ。前の艇団がぎりぎりと上りあっている。チャンス到来、ここで前の船、後ろの船をケアし、ベストスピードとマークへのラムラインをキープ。フィニッシュ直前にロシアチームを抜きフィニッシュ。
一上のスピード、2上の失速、最後のフィニッシュとストーリーのあるレースでした。レース結果は、ISLAY65位、54位CONCORD61位、51位。
この日は、日本チームで合同食事会。お互いの健闘を讃えあった。
いよいよ最終日。光陰矢のごとし。
最終レースに向けて、朝から気合が入ってたが、どうも風は入らず。1時間遅れて海面に向かう。
風は無いのに、巨大なうねりが。サーフィンだったら最高だったが。。。。
本日レース最終日なので14時までにスタートできないと、レースはなくなってしまう。沖の本部艇の周りで76艇がうろうろ。あまりの暑さに泳ぎだす船もあり。11時から3時間うねりの中で粘りましたが、残酷にもH旗がスルスルとあがりだす。
最終結果は
concordは 62
でした。
ISLAY は 73
でした。
同じ日本チームのISLAYには、1レースも後塵を拝することなく、完勝しました。
最終日の表彰式。
優勝は
BONAVENTURA
スキッパーはPAOLO CIANN 2002イタリアアメリカズカップチームスキッパー
準優勝はFIAMMA H2J
スキッパーはALBERTO BOLZAN
(470乗りで最近は2004Rolex IMS ChampionshipでTSUNAMIで活躍中)
3位はKIBBO'GEBL
SANDRO MONTEFUSCO
バルセロナ五輪 470 イタリア代表
アメリカズカップ メインセールトリマー(2000プラダチーム)
全般的にはイタリア勢のなかにドイツ勢が食い込むような順位でした。
次々と上位のチームが表彰されていくと中、最後に遠来賞ということで、Japan Teamと、Brazil Teamに賞品が手渡された。
ステージの上に上って写真撮られまくり。ちょっとすごいです。感動しました。
開催国のイタリア協会のこの気遣いに感謝。
いろいろなチームと懇親を深めて、次回のスペインでの再会を約束した。
その後CONCORDチームの一部のメンバーは表彰式で聞きつけたFlexi Teamのパーティー会場に乱入。うれしいことに、GER141 HonkチームからTシャツをGet。
各チームにサインをももらい一生の記念の品となった。
最高のサルディニア、最高のチームで最高のレースに参戦できてとても幸せな体験だった。
来年はスペインのVIGOにて実施されます。
レース中には、現地でも毎日ブログ
(http://goldcup.exblog.jp/)
(http://islayplatu.exblog.jp/)
を更新しつづけ、リアルタイムに情報を発信することができた。
また、日本からのメッセージをいただき大変心強く感じた。
どんな言葉でもたりませんが、サポートしてくれたみなさんどうもありがとうございました。